ママ向けNo.1アプリ*1「ママリ」を提供しているコネヒト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 北吉 竜也、以下「コネヒト」)は、夫が育休を取得した508名のママの回答を基に、過ごし方が夫婦で練られていない質の低い育休「とるだけ育休」が発生している実態と、それを防ぐ方策を取りまとめました。コネヒトではこれを基に、「とるだけ育休」を防ぐための育休冊子を制作し、全国の自治体での配布を目指します。
〈概要〉
- 男性の育休義務化が推進されている中、育休の質の議論が後手に回っている
- 現状でも、質の低い「とるだけ育休」が発生している
- 一方で、育休をうまく活用でき育休満足度が高まると、夫婦幸福度が向上する
- 育休活用のカギとして、「育休の過ごし方7つの法則」と育休準備のポイントがある
■完全版およびグラフ画像一式はこちらよりダウンロードしてください■
https://kfs.kddi.ne.jp/public/vVH4AA2dKA6ApDIBoeZvGIbKHkWn3FU0_Uhhc3uVGkZY
■男性育休の正のループと負のループ
男性育休取得推進の動きがある中、夫婦に男性育休の意義と活用法を浸透させて育休の質を高められるかどうかで、育休が正のループに入るか、負のループに入るかが決まっていきます。
したがって、この両シナリオの分岐となる、「夫婦に男性育休の意義と活用法の浸透するか」が重要になってきます。
■「とるだけ育休」の実態
現状を見てみると、「とるだけ育休」が既に多く発生していることが窺えます。そして、男性育休取得推進の機運の中、勤務先から取得を勧奨される形で取得する育休が増えるにつれ、このような質の低い育休は増加していくものと考えられます。
まず、「とるだけ育休」の実態を、育休を取得した男性の1日あたり家事・育児時間から見てみます。
次に、自由記述からも実態を見てみます。(以下、夫が育休を取得した妻の育休に対する声)
- 指示待ちではなく主体的に動いてくれれば満足度が上がったと思う。新生児の時だったので協力、ではなく父親の自覚を持って自分事と捉えて動いて欲しかった
- 育休を取っても家でだらだら。結局家のことは私がやっていた。体力も完全に戻っていなかったので、もっと家事をやってほしかった
- 今まで家事をほとんどしてきていない人なので、家事の優先順位がつけられなかったり細かなところにこだわりすぎて他が疎かになるなどスキルが足りていなかった
- 妻(私)の希望を聞いてから育児参加する。(ただ子供を見てるだけではだめで、妻は今の月齢だと目で追うからとか、気にしてあやしたり遊んであげてると思うから、ちゃんとそういうのを夫も勉強してほしい。)
- 里帰り終了後に部屋の片付けを済ませたり、これから育児をしていく準備をしていて欲しかった。わからないことはいちいち聞く前に自分で調べて欲しかった。産後の身体的負担をもっと勉強して欲しかった
- まず4日しかない育休を自分の都合で日にちを勝手に決めて、その内何日かは自分が遊びに行くことに使ったので、育児をする為に育休を使って欲しかった
- 簡単な家事を率先してやろうとする気持ち、行動が欲しかった。なので、子供が生まれる前に出来るようにすればよかった
- 子供と接する時間をもっと充実させてほしかった。自分のことばかりを優先する姿勢を見直してほしかった
- 育児や、その他のフォロー、家事をもっと手伝って欲しかった
■育休期待値の低さ
そして、育休が必ずしも質が高いものになっていない現状やそもそも育休の意義や活用法が十分に浸透していないことの影響により、育休取得希望が高くない現状があります。
このように、「とるだけ育休」が既に発生しており、必ずしも育休取得希望が高まっていない現状があります。
■育休の質が高まると夫婦幸福度が上がる
一方で、育休をうまく活用し育休の質を高められると、夫婦の幸福度が高まります。
今回、育休の質に応じて夫婦の幸福度がどう変化するかを分析しました。すると、育休の質が高まると育休取得以後の妻の身体的・心理的負担や孤立感が低くなっていく結果となりました。(以下図は、育休の質と孤立感の相関)
■育休の質を高める育休の過ごし方7つの法則
次に、どのような育休の過ごし方が育休の質を高めるか分析しました。
育休の満足理由や不満理由についての自由記述を、類似した要素で分類集計することで、育休の質を高める育休の過ごし方7つの法則が明らかになりました。
■育休の過ごし方7つの法則を実現するための、育休準備のポイント
次に、育休の過ごし方7つの法則を実現させるための育休準備のポイントを考えてみます。そこにはいくつかのポイントがあります。
■求められる取り組み
そうした育休準備を促すため、より多くの夫婦が接点を持てる自治体や企業等の場を通じた取り組みが求められます。
■コネヒトの取り組みページ■
https://camp-fire.jp/projects/view/211558
これからも、コネヒトは男性育休の推進に取り組んでまいります。
■完全版およびグラフ画像一式はこちらよりダウンロードしてください■
https://kfs.kddi.ne.jp/public/vVH4AA2dKA6ApDIBoeZvGIbKHkWn3FU0_Uhhc3uVGkZY
<調査概要>
- 公益財団法人 日本財団とコネヒト株式会社が共同で実施した「パパ・ママの育児への向き合い方と負担感と孤立感についての調査」の回答を再分析
- 調査日 :2019年10月15日(火) ~ 2019年10月23日(水)
- 調査方法 :アプリ「ママリ」のユーザーに対してインターネット調査を実施
- 調査人数 :3,992名(有効回答3,899名、そのうち夫が育休を取得した方は508名)
- 調査対象 :子供が1人以上いるママ
※本調査の情報をご利用いただく際は、出典元として必ず【男性の「とるだけ育休」を防ぐための提言(「変えよう、ママリと」)】とご記載ください。
※集計は、小数第2位を四捨五入しており、数値の合計が100%にならない場合がございます。
【「変えよう、ママリと」について】
2018年6月に始まった「ママが一歩を踏み出しやすい社会」の実現を目指すママリの社会発信活動。アプリに寄せられたママの声を起点に、パートナー企業や自治体と連携して課題の解決に取り組みます。
これまでに「働くこと」「パパの育休」など様々な取り組みを立ち上げており、今後もこれらの推進に加え、新たなテーマでの取り組みも進めていきます。
概要はこちらからご確認ください。https://change.mamari.jp
現在、「変えよう、ママリと」では、ママ起点の変化をともにつくっていただけるパートナーを募集しております。
【ママリについて】
「ママリ」はママ向けNo.1アプリ、情報メディアを展開する、国内最大級のママ向けサービスです。
月間アプリ閲覧数1億回、月間投稿数150万件、2018年に出産した女性の3人に1人*2が会員登録をしています。
「ママの一歩を支える」というミッションのもと、記事やQ&Aのやりとりを通してママが抱える悩みごとを解消しています。多くのさまざまなママたちの声が集まる場という特徴を活かし、購買判断を支える「ママリ口コミ大賞」や行動したママを受け入れやすい社会をつくる「変えよう、ママリと」プロジェクトを開始。家族の意思決定者であるママを支えてまいります。
<情報メディア>
https://mamari.jp
<Q&Aアプリ>
iOS:http://apple.co/2jjuY9f
Android:http://bit.ly/2xt1lsz
【コネヒト株式会社について】
「人の生活になくてはならないものをつくる」をミッションに、家族のライフイベントにおける意思決定をITの力でサポートする会社です。今後、更に多様なライフイベント領域で、家族の選択の一助となるサービス提供を目指してまいります。
https://connehito.com
事業内容:ママ向けQ&Aアプリ/情報メディア「ママリ」の開発、運営
所在地:東京都港区南麻布 3-20-1 Daiwa麻布テラス5階